モンスターを終えて

モンスター初日が開けた当日は、どれだけクオリティを高めても充実感といった感情は沸いて来ないのではないだろうかと感じました
が、千秋楽を迎え、終幕となると手応えと確かな想いが芽生えました
どこまで行っても誰もが納得する地平などないし、それを私達が探る事の罪(図々しさ)と、それでも表現するという事の責任を感じられた公演でした

ちょっとネタバレです。調べればわかる事なので遭えて書きますが、今回一番恐ろしかったのは、モチーフとなった少年犯罪事件関係者の実名が、現実の立場と関係なく登場人物につけられていた点です
被害者遺族の気持ちを察すると心苦しい事この上ないのですが(その気持ちすら想像出来ないものですが)、「誰しもが被害者にも加害者にもなりうる」という問いかけは、モンスターとは何かを考えさせられるものでした


ここまでアンケート回収率の悪い公演は無いという程、回収率は悪かったです
「書けない」「生理的にダメ」「言葉にならない」続いて「ごめんなさい」と多くの人達に言われましたが、そのリアクションは私にとってとても新鮮で、とてもありがたいものでした
終演直後の客席風景には目を配り、その場の風景を焼き付けるように心がけました
逆に、WEBでのレビューや、時間をおいてのリアクションはこれまでの中で最も多いように感じています


悔やまれるのは観客動員です。想定伸び率の半分しか動員が出来なかったのは、極めて残念です
反省して、次のリーディングでどう巻き返すかが課題です

映画・美術展があったため、相対化出来た(重層性を保てた)のは今回の題材上、非常にありがたかったです
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by macaroni-2004 | 2005-06-03 03:55 | 演劇制作  

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