集団に必要な制作者の資質と、制作者の楽しみとのズレ

今日、折込みで一緒だった劇団新生の制作さんから、こんな事を聞かれました
「制作に、一番必要な事って何ですかね?」

これはとてつもなく深い。深すぎる。深過ぎるぞーーー!
即座に答えたのは、「集団が何を目指しているかを、どんな作品を発表したいのかを理解し、それを実現・具現化するための行動をとる事。」といった内容

一つの正解ではある。けれど、多くの制作さんは、「お手伝いさん」や「便利屋さん」ではダメなんだという自我を持った次の瞬間、これをやろうとして途中で挫折をするようです
・・・そんな偉そうな事を言っている私自身も、苦しみながらこの挫折を乗り越えようと必死になっています

集団における制作者として、一番大切な事だとは思う
けれど、それはクリエイティブな製作集団に求められる事。求められる制作者個人にとって、欠かせないものが何かとはズレがある場合もある。これこそが挫折の最大要因であると言っていい

このズレには、制作者のタイプによって一定の規則性がみてとれる
その制作者が「芝居を創る事(製作)」を楽しみとしているのか、「芝居を観る事(観劇)」を楽しみにしているのか、それとも「制作する事そのもの(制作)」を楽しみにしているのか
後者から順に、そのズレが大きくなる傾向があるのだ

このズレの問題は次の問題とも衝突する
最近名古屋の小劇場演劇界でも問題視され始めている(遅い?)、「役者が制作を兼務するのはどうなんだ?」という疑問に応え、立ち上がり始めている専任制作者達の多くが、この「制作する事そのもの」に喜びを感じるタイプである事が多いのだ
・・・まぁ、当たり前と言えば当たり前だ。芝居を創るのが一番好きなのであれば、役者や演出家を目指すだろうし、芝居を観るのが好きなら観客や劇評家になるだろう
つまり、役者兼任の制作さんの方が、『集団が何を目指しているかを、どんな作品を発表したいのかを理解し、それを実現・具現化するための行動をとる事。』に長けている傾向にあるのだ
このズレに苦しんだ制作者が集団を去り、残った「兼任制作者」が集団を運営し、時に疲弊してしまうという構図は、実に不幸ではないだろうか

もしこの記事を読んでいる制作者のあなたが(対象狭ぁー)、「制作する事そのもの」が楽しいと感じ、且つ、観劇・製作とのズレが存在すると思っているのであれば、絶対に『第2回 名古屋演劇プロデュース・ワークショップ』に参加すべきだ。セッション2の企画立案・劇団運営講座では、正にこれが主題の一つとなると言っていい
劇団とあなたが、不幸な決別をしない事を心から祈っている
また、そんな制作者を生みたくないと思っている劇団員・特に主宰者。あなたは参加すべきだ

いやー、これだけ引っ張っといて宣伝オチかー(笑"


まぁ、ここで一つの結論だけを出してしまうと、観劇とのズレは
「いっぱいお芝居を観て、批評を(始めは感想でも良いから)しよう。」
これによって少しずつ埋まって行き、製作とのズレは
「マルチにいろんなセクションを体験しよー。」によって幾らかは埋まるはずだ

凄く一般論(^^;;

経験を積んだ役者出身、且つ、舞台監督出身、且つ、批評家出身の制作者なんつったら、最強なんじゃないだろうか
マルチ過ぎる事による弊害もあるのかしら?頼られ過ぎて、その人無しじゃ進まないとか?


まぁ、詳しくは10月16・17日の制作ワークショップですね。燐光群の古元さん+芝居に燃える仲間達と一緒に、ケーススタディやグループディスカッションを通して、考えて行こうじゃないですか

「制作そのものが楽しいと思う制作者(特に製作経験の浅い人)」絶対参加!!
これはあなた自身、あなたの集団の将来のために、絶対に必要な事なんだから!!これより大切だと思う事が無い限り、絶対参加ですよ!!!

・・・くどい宣伝オチでした(苦笑"
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by macaroni-2004 | 2004-09-13 23:20 | 演劇制作  

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