東文化小劇場芸術公演、現場職員の想いと制約の狭間で

福岡のぽんプラザホールのロングランシアター募集、こいつは刺激的だ
名古屋で最も近い取組みであろう、名古屋市の文化小劇場芸術公演について、メガチカの最新公演の実例を出して紹介をしたい
ロングランと言うには恥ずかしいのだけれど、文化小劇場で水曜日から日曜日まで計7ステージを上演する事は、私達にとって「かなり長い公演」という気持ちなんです(笑



メガトン・ロマンチッカー『モンスターとしての私』は、名古屋市東文化小劇場の芸術公演として上演される
(財)名古屋市文化振興事業団の共催という形になり、火~土曜日の劇場利用料が無料になる
日曜日が含まれていないのは、タダ貸ししなくても借り手が付くという多目的公立ホールとしての発想が働いているものと思われる(市民のニーズが高い日曜日は貸館として提供したい、などと偉い人は仰るかもね・・・)
メガチカは日曜日を貸館として確保した(優先確保を依頼したがかなわず。一般利用と同じく、抽選となる可能性もあったが、幸いにも競合申請が無かった)
市民に優れた芸術を提供する「企画公演」と、市民参加の催しである「文化祭」の中間の扱いである芸術公演なのでターゲットがぶれがちなのはわかるのだけれど、「優れた芸術を地元の団体と共に創り、市民に提供する」という位置づけをみつめれば、市民が足を運び易い日曜日も芸術公演の対象とすべきだと思うのだけれど、偉い人、どうでしょうか

『モンスターとしての私』は、「変身/少女/孵化」という異ジャンル共通テーマによる競作という取組みの一環であり、この中では美術展示も行う
東文化小劇場をセレクトしているのに、実は隠れた大きなポイントがある
横にある施設「ギャラリー矢田」

東文化小劇場のある”地下鉄名城線・ナゴヤドーム前矢田駅”と直結する複合施設「カルポート東」には、劇場の他、ギャラリー、図書館、スポーツセンターが併設されている
このうち、劇場とギャラリーに関して、(財)名古屋市文化振興事業団が管理をしていて、事務所も共通となっている
芸術公演の募集要項には記載は全く無かったけれど、「仕掛けられる!」と思い、ギャラリーでの展示を提案した
併せて地元住民100名招待という提案も行った。現在、名古屋市の広報なごやで情報を掲載している。応募がチラホラと集まってきているようだ

芸術公演採択決定後、職員との対話の中で「ギャラリーも使ってもらえるなら。」と、大きな採択要因となった事を打ち明けられた
だが、その後「募集要項に無い」という理由から、ギャラリーの優遇使用は認められなかった
正規の料金ではギャラリーを借りる事は出来ず断念したが、逆手にとって、ロビースペースにコンパネをおっ立てて、臨時ギャラリーを創り出す事にした。臨時ギャラリー空間設計+設営にあたって、今回の絵描きの本間さんの友人であり、彫刻家の田原幸二氏の協力を仰ぐ事となった

その後、以前作品を観ていた、現代人の苦悩と葛藤を描かせたらONLY.1の映像作家・奥林さんと、若者の繊細な心理描写の果てに浮かび上がった虚脱感にやれらた(テークの自主映画フェスで初見だったんだけど)大田さんにも参戦してもらう事になり、複合イベントとしての芸術公演を行う事となった

こんな異文化との出会いの機会を提供してくれた東文化小劇場職員に感謝している

前例はなかった。しかし、確実に成果はあげたものと考えている
平成18年1・2月の芸術公演募集より、東文化小劇場芸術公演は「ギャラリー矢田」を使用したプロジェクトも採択される事となった
応募団体がそこに目をつけてくれている事を期待すると共に、ちょっぴり悔しいところも・・・(笑)ちなみにメガチカは2年間応募出来ない(涙...


優遇措置もさる事ながら、常に芸術・舞台に触れている現場職員との共同作業が出来る事は、私達の成長のためにとても有意義な事ですし、社会に開かれたプロジェクトを行うにあたり、カンパニーと劇場が共同作業を行うという芸術公演のコンセプトは、マヂで面白いものだと思います
事業団職員に加え、愛舞協職員とも近い距離で仕事が出来る芸術公演は、僕達小劇場系劇団にはめったに無い事です

何が言いたかったのか曖昧になってしまいましたが、芸術公演に応募するのなら、勝負の作品にする事をお勧めしますって事ですね
ただ、劇場費がタダになる!ってだけじゃ、つまらないでしょ
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by macaroni-2004 | 2005-04-12 02:41 | 演劇制作  

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